2012年11月13日火曜日

ルートバーントラック一日ハイクの見どころ

 クイーンズタウンから一日かけてハイキングに出かけるとしたらお勧めなのがルートバーントラック一日ハイキングです。

本来2泊3日かけて山小屋に泊まりながら全長36kmのトレッキングルートを歩く人気のルートバーントラックの一部分だけを一日で堪能できるのがこのルートバーントラック一日ハイキングです。この現地ツアーはクイーンズタウンを出発して、クイーンズタウンへとまた戻ってくるツアーなのでクイーンズタウンに滞在する人には適しています。テアナウに滞在する人にはこのルートバーントラックの一部分であるキーサミット一日ハイキングというのも人気ありますが、このクイーンズタウン発のツアーもルートバーントラックの見どころを一日で堪能できるものだと思います。

このクイーンズタウン発のルートバーントラック一日ハイキングは3社ほどの会社がツアーを行っていますが、日本語ガイドのツアーもあります。この日本語ガイドとして私もここ3-4年お手伝いをさせていただくようになっていますが、日本からハイキングを目的にやって来るトレッカーには是非このツアーもお勧めさせてもらいます。

一日だけでニュージーランドの人気のトレッキングルートを歩くツアーとしてはやはり人気があるのがミルフォードトラックの一日ハイキングとマウントクックのフッカバレーハイキングになるでしょう。JTBの大手旅行会社のツアーにはこれがツアーの中に組み込まれているのが定番になっていますが、ミルフォードトラックの一日ハイキングははっきり言って本来その3泊4日歩くミルフォードトラックの見どころ的なところは全くといって良いぐらい体験することは出来ません。まして歩行時間より往復に利用するテアナウ湖のボートに載っている時間がやたら長い感じもします。そしてマウントクックのフッカーバレーハイキングはマウントクックに泊まる人だったらガイド付きのツアーに参加しなくても個人で十分ハイキングができるトラックです。このハイキングツアーに参加しているのはだから日本人観光客だけです。

そこでこのルートバーントラックの一日ハイキングですが、クイーンズタウンから出発した後車で約1時間ほど移動してから歩き始めます。ミルフォードトラック一日ハイクのように出発してから2時間後にやっと歩き始めることはありません。そしてルートバーントラック一日ハイクは世界遺産の一部であるマウント・アスパイアリング国立公園の原生林の森の中を歩くことになりニュージーランド原生の動植物を間近に体感できます。これは森が無いマウントクックのハイキングとは全く違うところです。そしてルートバーントラック一日ハイクでも素晴らしい氷河地形の景観も楽しめます。これはなかなか姿を現してくれないマウントクックの姿だけを求めて歩く人にとってはフッカーバレーのハイキングは少し残念に思うことが多いことになります。またミルフォードトラック一日ハイクで見られる景観は意外かもしれませんが氷河や雪を頂いた山並みは見ることが出来ません。ほとんどが森の中のハイキングになるからです。

どの一日ハイキングも雨の日になることの確率は同じように高い場所ですが、雨の日でも苔むした原生林の森の中でかわいらしい小鳥達との出会いや素敵な花、珍しいシダや苔、そして欄の花などをルートバーントラックではミルフォードトラック一日ハイクと同じように楽しめるでしょう。また歩く距離はルートバーントラックイ一日ハイクもマウントクック・フッカーバレートラックと同じく14kmほどの距離になりますが、ほぼ平坦に感じられるフッカーバレーよりルートバーントラックハイキングのほうは標高差250mは登ることになり、山登りほどではないですが、ある程度歩き甲斐のある距離と標高差になるでしょう。

もしクイーンズタウンに2泊することがあるようなら、ある程度体力にも自身があって、ニュージーランドらしい原生林の中での動植物との出会いを楽しみたい人、氷河が作り出した素敵な景観を楽しみたい人であればこのルートバーントラック一日ハイキングはお勧めです。


(ルートバーントラックの一日ハイキングは鬱蒼たる原生林の中を歩くことから始まります。この苔むした森の中ではかわいらしい小鳥達との出会いもあるでしょう。森の中のハイキングはヤッパリ気持ちが良いです。また雨や風のきつい日もこの森がかなり守ってくれます。)


(ルートバーントラック一日ハイキングはこのルートバーンフラットという場所でのランチになります。ここからの景観も素晴らしいものです。)


(ルートバーントラックを3日間かけて歩く人たちは通常上の写真の所までしかやってこないのですが、ガイドつきのツアーに参加すると更に景観の素晴らしい、そして余り人が立ち寄らないシークレットポイントのルートバーンフラットのキャンプサイトまで案内してくれるでしょう。)
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